先日「AZ-900」というMicrosoft Azureの試験に合格した。せっかく頑張ったのでブログという形でアウトプットしてみた。
AZ-900の受験記は山ほどあるので、差別化のために受験の経緯とか感想とか書きたいことをつらつらと書いていく。
忙しい人はここだけ読めばOK
- Azure初心者がAZ-900を受験して 921 / 1000 点で合格した
- CourseraとUdemyで1週間勉強した
- CourseraのMicrosoft Azure Fundamentals AZ-900試験準備は半額クーポン付き
- Udemyの最短で合格!Azure Fundamentals AZ-900 試験対策問題集がオススメ
前置き
受験の経緯
自己紹介も兼ねてAZ-900を受けることになった経緯を説明したい。
私はセキュリティエンジニアであり、今までは脆弱性診断士として社外のWebアプリケーションのセキュリティをチェックする仕事をしていた。 「Webアプリケーションに不正なリクエストを送ってその挙動を確認する」といったような診断業務を数年間続け、ある程度こなせるようになったタイミングで、Web以外のセキュリティもできるようになりたい、と考えるようになった。
そんなこんなで今年の4月から情シスにキャリアチェンジ。これまでの社外中心のセキュリティ業務から一変し、社内のセキュリティを担当することになった。
社内システムはAzureを基盤としているため、上司のアドバイスもあってAZ-900の資格勉強を通して基本的な知識を身につけたいと考えた。 (キャリアチェンジしたてでアピールすべく張り切っていた、というのもなくはない。)
クラウドに関するスキルはAWS, GCPを少し触ったことがある程度で、Azureに関しては初心者である。
AZ-900ってなに?
AZ-900を知らない人はこの記事にたどり着かない気がするが、知らない人もいるかもしれないので簡単に説明しておく。
AZ-900 (Microsoft Certified: Azure Fundamentals) はAzureに関する基本的な知識を保有していることを示す資格だ。 Microsoftのページでも紹介されているように、Azureに関わるエンジニアの出発点であり、情報処理技術者試験におけるITパスポートのような存在と言えるだろう。
この認定資格の受験者は、クラウドの概念全般、特に Microsoft Azure に関する基本的な知識の実証を望むテクノロジの専門家です。 この認定資格は、Azure のキャリアに向けた一般的な出発点です。
試験範囲などは定期的に変わるのでここではあまり触れない。 これから受けるという方はMicrosoftのページで最新情報を確認しておこう。
受験結果
921点で合格! (1000点満点)
700点以上で合格なので、かなり余裕を持って合格できたのではないだろうか?
勉強方法
勉強時間は1週間程度で、使用したサービスはCourseraとUdemyの2つ。 それぞれ紹介していく。
1. Coursera
以下の講座を受講した。
AZ-900を受けるにあたって、まずはいろんな人のAZ-900受験記に目を通した。 複数のブログで「Microsoftのトレーニングを受ければ無料クーポンがもらえる」と紹介されており、Microsoftさんは太っ腹だなあと思った。 しかし、現在はクーポン配布を中止しているようで、無料で受ける方法は残念ながら存在しないようだ。
受けるタイミングを完全に間違えてしまったか?と後悔しつつ、少しでも安く受ける方法はないのか?と必死に調べてたどり着いたのがこの講座だ。
この講座を完走するとAZ-900の半額クーポンがもらえる。講座自体は有料だが、7000円程度なので半額クーポンを使えばほぼ無料で受講可能。 (さらに、7日間の無料トライアルが可能なので、やろうと思えば「7日以内に終わらせて解約する」こともできてしまう。)
半額クーポンはMicrosoft Cloud Skill Challengeでもゲットできるのでは?と思う方もいるかも知れない。
しかし、このクーポンはどの資格にも使える。AZ-900のようなFundamentalの資格ではなく、受験料が倍近くかかるAssociateやExpertの上位資格に使ったほうがオトクだろう。
また、講師が試験団体と同じMicrosoftのため、内容も信頼できる。 Microsoft Learnと同じような内容を講義形式で受けられるので、「Microsoft Learnのドキュメントを読んでも頭に入ってこない...」という人にはオススメだ。
全4コース構成で、各コースの理解度テストに合格しないと完走したことにならない。 テストには回数制限があるため、適度にプレッシャーを感じながら集中して勉強できた。
ただ一つ注意事項がある。講座が更新されていないのか、試験範囲が古いものとなっている。 この講座だけでは現行の試験範囲をカバーできないため、他にも問題集などを用意しておいたほうがいいだろう。
2. Udemy
こちらの問題集がとても参考になった。 試験まで時間がない、という方はこの問題集だけやれば十分合格できると思う。
Udemyの問題集は使いやすく、他の資格勉強でも使うことが多い。 例えば以下の機能がある。 (問題集によっては対応していないかも)
- 問題や選択肢のシャッフル
- 正答率の履歴
- 間違えた問題だけを表示
また、この問題集の作成者は学習サイトも公開している。 問題集でわからないことがあったらこのサイトを確認するようにしていた。
受験の様子
試験はJIEM 渋谷テストセンターで受けた。
自宅でも受けられるようだったが、散らかっている部屋を見られたくないのと、PC関連のトラブルが発生したら面倒だなと思ったのでテストセンターで受けることにした。
試験時間の15分前には会場に到着するように指示があったので、20分前に受付に向かった。 その後すぐに試験の手続きが始まり、スムーズに試験を受けることができた。
持ち物は基本的に免許証などの本人確認書類だけでよい。 荷物はロッカーに預けることになるのだが、このロッカーがあまり大きくないので、大きな荷物を持っていると入らない可能性があるので注意。私はいつも大きめのリュックを背負っているのだが、中身を入れた状態ではロッカーに入れられなかった。一度中身を出してロッカーに入れておき、あとからリュックを押し込んでようやく収めることができた。
テストセンターでの受付~試験までの流れは以下のとおり。
- 受付の方に試験時間と氏名 (フルネーム) を伝える
- 受付票を記載
- 写真撮影
- 本人確認書類以外の荷物をロッカーにしまう
- メモ用紙とペンが渡される
- 受付の方に座席を案内してもらい試験開始
- 試験終了後、ログイン画面が表示されたら退室し受付へ
試験時間は45分あるのだが、そこまで考えこむような問題はなく、15分程度ですべての問題に回答できた。 試験を完了するとすぐに結果が表示されるため、試験完了ボタンをクリックする指が緊張で少し震えた。
無事合格すると花火のイラストで祝ってくれる。周りには他の受験者がいるので、「ヨッシャー!」と叫びたくなる気持ちをガッツポーズ程度に抑えて退室しよう。
感想
AZ-900に合格したことで、Azureの基本を理解できたんだと自信を持てた。
Azure初心者の私が1週間程度の勉強で合格できたので、業務でAzureに少しでも関わっている方は実力試しに、これから関わる方はAzureに慣れるために受けてみてはどうだろうか?
業務はセキュリティがメインなので、私の場合は今後AZ-500やSC-200を受けることになりそうだ。頑張りたいと思う。
(と書いたが、実はこの記事を書いているタイミングですでにSC-200に合格している。SC-200の受験記も後で書くので興味があったら読んでほしい。)